2009年3月2日
平成21年2月24日に通常総会が開催され、新年度役員、20年度事業報告ならび21年度事業計画等が決定されました。概要はつぎの通りです。
1.平成21年度役員の選任(役員の任期は1年)
- 理事長: 鈴木政孝
- 専務理事: 白浜鷹志、久米力
- 理事: 片桐明美、横田満雄、長野祐三、臼倉登貴雄、田中明信、小原りえ子、武藤正勝
- 監事: 田辺繁友
2.平成20年度事業報告
組織運営統治(ガバナンス)の一層の強化を図るため、「経営委員会」を中心として、会の経営方針・施策を適時に決定し、効果的な活動の展開を図った。また、本部事業担当、支部長及びプロジェクト・リーダーからなる事業連絡会を年に3回開催し、会の事業展開の課題につき共通理解をして解決を図った。
中核事業の「中古PC再生寄贈」については、独自の「リユースPC寄贈プログラム(Windows XP搭載)」が大きな成果を得た。NHK厚生文化事業団「わかば基金」のリサイクルパソコン贈呈プログラムの運営支援を行った。従来からの「リユースPC寄贈支援プログラム(マイクロソフト社のソフトウェアの提供制度の活用)」は減少した。
なお、企業からの中古PC提供の案件はあるが、希望が多いノート型PCの提供が滞っている1年であった。
「Webアクセシビリティ事業」は、3年間の「NPOアクセシビリティ支援プログラム」を有意義な成果のうちに終了した。
多くの受賞団体と協力して研究活動を継続するため、企業内SNSを通して情報交換を行った。
普及活動推進のため、協力NPO・企業との組織化を図ってきたが、いまだ、準備段階にある。企業へのWebアクセシビリティ化を提案して新たに2件業務委託を受け、同時に、アクセシビリティ化業務の診断・品質確認・修正作業をネットワークを介して在宅障害者に提供し、就業支援を図ることができた。
「シニア向け携帯電話講習会」は、ソフトバンクモバイル社の社会貢献部門の支援を受けて、講師養成を受けた9協力団体と共に全国展開を実施してきた。講座内容に工夫を重ね受講者の満足度は高く、受講の希望が増えている。
なお、マイクロソフト社の社会貢献「UPプログラム」については、UP本部業務の支援を通して地域の非営利活動団体のIT学習活動を支援し、過去5年間の最終年度・後期6ヶ月を滞りなく終了した。
会員の参加意思の高揚と会員交流の場を広げるため、前年5月より導入した企業内SNSの活用は徐々に浸透し、16コミュニティに対して延べ60人余りの会員が参加している。また、不定期に同報メールの発信、会員交流会を2回実施した。
会員の「新事業提案制度」の活用は、今期は具体的な提案がなかった。
さらに、「事業型NPO」のモデルとして定着すべく、普及啓発、マスコミ等への戦略的な広報計画、経済産業省研究会の委員就任などの活動を推進した
1)特定非営利活動に係る事業
◇中古PC再生寄贈事業
- リユースPC寄贈プログラム(XP搭載) 社会貢献団体112 寄贈501台
- リユースPC寄贈支援プログラム 社会貢献団体 15 寄贈59台
- リサイクルPC再生 教育機関 10校 寄贈220台
◇IT講習等支援
- IT講習会主催及び講師支援:49講座 受講者408人
- シニア情報生活アドバイザー養成講座:2講座 19人(更新)
(財)ニューメディア開発協会の認定
◇NPOアクセシビリティ支援プログラムの運営
- NTTPCコミュニケーションズ社の社会貢献
- 90団体の応募を受けて、14団体に助成金(530万円)を提供
◇シニア向け携帯電話講習
- ソフトバンクモバイル社の社会貢献
- 講師養成 3回 37人、シニア向け講習会66回、686人
◇UPプログラム(マイクロソフト社会貢献プログラム)の運営支援
◇わかば基金(NHK厚生文化事業団)の運営支援
- リサイクルパソコンの受入・再生 38団体 101台
2)その他の事業
◇会員交流会 ・会員の情報交換 3月、7月 会員45人参加
3.平成20年度収支計算書
[収入の部]
- 会費収入
- 35万円
- 寄付金収入
- 3,855万円
- (1)活動支援寄付金
- 35万円
- (2)PC事業引当金寄付金
- 2,958万円
- (3)NPOアクセシビリティ支援プログラム
- 430万円
- (4)シニア向け携帯電話講習寄付金
- 433万円
- IT講習等支援
- 97万円
- プロジェクト・その他
- 339万円
- 当期収入合計
- 4,327万円
[支出の部]
- 事業活動委託費
- 4,375万円
- (1)リユースPC寄贈プログラム
- 3,131万円
- (2)IT講習等支援
- 69万円
- (3)NPOアクセシビリティ支援プログラム
- 498万円
- (4)Webアクセシビリティ化サービス
- 268万円
- (5)シニア向け携帯電話講習
- 359万円
- (6)UPプログラム
- 50万円
- 「その他の事業」の支援支出
- 3万円
- 一般管理費
- 799万円
- 当期支出合計
- 5,177万円
[収支]
- [当 期 収 支 差 額]
- ▲850万円
- [前 期 収 支 差 額]
- 3,434万円
- [次 期 繰 越 収 支 差 額]
- 2,584万円
- [正 味 財 産 合 計]
- 2,584万円
4.平成21年度事業計画
組織運営統治(ガバナンス)の一層の強化を図るため、「経営委員会」を中心として、会の経営方針・施策を適時に決定し、効果的な活動の展開を図る。また、本部事業担当、支部長及びプロジェクト・リーダーからなる事業連絡会を年に3回開催し、会の事業展開の課題につき共通理解をして解決を図る。
中核事業の「中古PC再生寄贈プログラム」については、依然として寄贈希望の需要は高いため、独自に企画した「リユースPC寄贈プログラム(Windows
XP搭載)」を中心に継続して行く。 また、「リユースPC寄贈支援プログラム(マイクロソフト社のソフトウェアの提供制度の活用)」は、寄贈団体の希望に応じて併用する。
しかし、マイクロソフト社のWindows OS提供の変化(Windows XPの販売中止など)に対応した注意深い対応が求められる。即ち、Windows Vistaの中古PCへの搭載、また、オープンOS Linuxの採用も研究課題とする。
なお、NHK厚生文化事業団「わかば基金」など団体・企業の社会貢献プログラムへの運営支援も企画・推進する
「Webアクセシビリティ事業」は、3年間の「NPOアクセシビリティ支援プログラム」の成果を踏まえ、多くの受賞団体と協力して、各地区における普及活動を支援する。その活動の中核となる協力NPOからなる「普及協議会」の組織化を企画・推進する。
また、企業へのWebアクセシビリティ化を提案する。同時に、アクセシビリティ化業務の診断・品質確認・プログラムの修正作業を在宅障害者に提供し、就業支援を図る。
「シニア向け携帯電話講習会」は、ソフトバンクモバイル社の社会貢献部門の支援を受けて、引続き全国展開を拡大する。
会員の参加意思の高揚と会員交流の場を広げ、会員の「新事業提案制度」の活用を促す。
さらに、「事業型NPO」のモデルとして定着すべく、啓発活動およびマスコミ等に戦略的な広報計画を推進する。
1)特定非営利活動に係る事業
◇中古PC再生寄贈事業
- リユースPC寄贈プログラム(XP搭載) 社会貢献団体175 寄贈700台
- リユースPC寄贈支援プログラム 社会貢献団体30 寄贈150台
- リサイクルPC再生 教育機関 10校 寄贈240台
◇IT講習等支援
- IT講習会主催及び講師支援: 40講座 受講者400人
- シニア情報生活アドバイザー養成講座: 2講座 受講者30人(更新)
(財)ニューメディア開発協会の認定
◇Webアクセシビリティ事業
- Webアクセシビリティ化の支援サービス(企業等)
- 障害者就業支援
◇シニア向け携帯電話講習
- ソフトバンクモバイル社の社会貢献
- 講師養成、2回 20人 シニア向け講習会 50回 600人
◇わかば基金(NHK厚生文化事業団)の運営支援
◇その他新規の提案事業
- 会員による個人またはグループで起業
- 任意の地域で、受益者を募る
- イー・エルダーの支援パッケージ活用
2)その他の事業
◇会員交流会 ・会員の情報交換 3月および7月
5.平成21年度収支予算書
[収入の部]
- 会費収入
- 35万円
- 寄付金収入
- 3,080万円
- (1)活動支援寄付金
- 0万円
- (2)PC事業引当金寄付金
- 2,880万円
- (3)シニア向け携帯電話講習寄付金
- 200万円
- IT講習等支援
- 90万円
- プロジェクト・その他
- 807万円
- 当期収入合計
- 4,012万円
[支出の部]
- 事業活動委託費
- 3,732万円
- (1)リユースPC寄贈プログラム
- 2,757万円
- (2)IT講習等支援
- 80万円
- (3)Webアクセシビリティ化サービス
- 170万円
- (4)Web障害者就業支援
- 450万円
- (5)シニア向け携帯電話講習
- 175万円
- (6)その他新規の提案事業
- 100万円
- 「その他の事業」の支援支出
- 100万円
- 一般管理費
- 770万円
- 当期支出合計
- 4,512万円
[収支]
- [当 期 収 支 差 額]
- ▲500万円
- [前 期 収 支 差 額]
- 2,584万円
- [次 期 繰 越 収 支 差 額]
- 2,084万円
- [正 味 財 産 合 計]
- 2,084万円