13 NPOのリスクマネジメント「NPOの落とし穴」

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NPO法人イー・エルダー

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一般的に、リスクマネジメントには2つの観点があります。

第一は、組織が事業を遂行する上で、損失に追い込まれる恐れのあ る危険性(リスク)を分析・評価し、未然に防ぐにはどのように管理すれば良いかを考えること。
第二は、万一損失が発生した場合に 備えて、出来る限り最小限の損失に抑える財務面での対策を講じて おくことです。

NPOのリスクマネジメント
NPOを運営されている皆様も、社会的事業を継続的に遂行して行く上で、事業の継続を阻害したり、予測不可能な損失を被る恐れのある危険性(リスク)として、人的、物的、組織運営、財政、信用(営業)、情報システムなどに内在するリスクと損害を分析・評価し、事前にそのリスクの回避策を講じておくと同時に、リスクが現実に発生する可能性に備えて、財務面での対応をとられていると推察します。

NPOの突然の大きな落とし穴
今回は、NPOが一見順調に問題なく行われている日常活動で突然陥る「落とし穴」(リスク)をいくつか例を挙げてみます。

1) 情熱と強力なマネジメント力を発揮していた創業者(発起人)の健康不安、情熱喪失、長期政権化(マンネリ化)
2) 特定の個人に権限や責任が集中し過ぎの看過
3) 過信や未熟さから、お客様の真のニーズや信頼性低下・環境変化が見えない
4) リーダーシップやスキルのある成員の退会
5) 定款やNPO法の解釈を無視した高収入の魅力ある事業(活動)の受託
6) 排他的(他が真似できない)なサービスの時間の経過による陳腐化
7) 事業受託先や寄付元1社からの収入額の総収入に占める割合が高い
8) 関係法律・規範・ルール違反が自己チェック・規制されない
9) 経理・会計管理や現金管理が相互牽制システム、報告事項となっていない
10) 情報システム(パソコン、事務機器)の適切なセキュリティ対策を講じていない
11) 外注先・仕入先の1社または過度の集中
12) 必要性のある保険契約に無関心(考えもしなかった)
13) その他、中傷・やっかみ・誤解・内部告発など

順調な運営をされ、自信と確信に満ちているNPOほど、突然襲って来るこれらの落とし穴(リスク)は深く大きなダメージを受けます。早く気付いて芽のうちに摘み取るなり解決策を予め用意しておくことが大切です。

なお、悪徳商法、重大法令違反、不正財務処理、行政に対する不正請求・受給、暴力団との関与といったことはリスクマネジメント以前の確信的法令違反(犯罪)ですから論外のことです。

 


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