住信AM(株)提供の中古PCが再生されて、アットマークラーニング高校へ
イー・エルダーが夢の橋渡し

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NPO法人イー・エルダー

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2010年9月28日

教育特区により設立され、ユニークな学校経営で知られる通信制アットマーク・ラーニング高校(日野公三理事長、東京都品川区) に、このほどイー・エルダーから20台のリユースPCが寄贈され、早速キャンパスで活用されている。

今回、寄贈されたPCは、住信アセットマネジメント株式会社(平田誠一取締役社長、東京都中央区)から提供を受け、イー・エルダーが再生作業とマイクロソフト社から提供されたWindows XPを導入した新品同様のリユースPCだ。

「アットマーク・インターハイスクール」は、2000年4月に開校。
“インターネット”を利用した通信教育として世界中どこからでも入学でき、生徒たちは自分で学習科目とスケジュールを選定して自由な学習が可能。
そして、2004年9月には、教育特区により通信制高校「アットマーク国際高等学校」(石川県白山市美川)が開校。さらに2009年4月に「アットマーク明蓬館高等学校」(福岡県田川郡川崎町)を開校した。

現在、インターハイスクール60名、国際高等学校280名、明蓬館高等学校70名が在籍しており、生徒たちはインターネットによる自宅学習をはじめ、本校や東京・品川ほかに各地に設置されたキャンパスへのスクーリングなどフレキシブルな環境の中で各々が自ら選択した履修プランに従って学習を続けている。
こうしたきめ細かい個別対応の学習は、私学や公立校で教職の経験を持つ多くの教職員が高いコーチング・スキルを駆使して常に生徒たちを支援しているからこそ、生徒が安心して学習に取り組めている。

在校生や卒業生のプロフィールもさまざまで、スポーツ、文化、芸術、芸能等で国際的に活動している生徒たちや事情により全日制高校に通えない生徒たちがおり、さらに通常の教育機関では入学が難しいと思われている発達障害を持つ生徒たちへの入学相談も実施している。
これまでの教育制度では決して認められないであろうアイデアが実を結んで、明蓬館では地元の強力な支援の下に「農作業や地域の人々との交流を通じた体験学習」が行われている。

もう一つ、日野理事長が「これ無くしては(事業が)成り立たない重要な要素」と語るのがインターネットを始めとするIT技術であり、10年をかけて開発した“生徒管理システム”だ。
この生徒管理システムにより、教職員が本来の生徒や保護者などへの教員対応に多くの時間を割くことができるようになったという。

寄贈された20台のリユースPCはこれからも大いに役立ってくれそうだ。
実際にアットマーク国際高等学校の品川キャンパスを見せてもらった。PCの並べられた教室には登校していた10人以上の生徒がそれぞれのテーマで学習している。
埼玉県の大宮から1時間半かけて通っている1年生のS君は「週に4日くらい来ている。主に、(PCを使って)自分で決めた課題に対する調べ学習をしている。」と語る。スクーリングとして義務づけられているのは年間4日だそうで、その他は自主登校ということになる。「自分のペースで(学習が)できるのが良い。困った時はいつでも先生に相談できる。」と、明るく語り学校生活に非常に満足している様子だ。

『個の力』を持ち仲間とも協働して価値を作り出せる人を社会に送り出したいという日野理事長の『夢』は着実に実り始めている。

今回一緒に見学されたPC提供元の住信アセットマネジメント株式会社の佐藤貴浩調査役は「当社のPCが、このようなユニークな経営の高校で、生徒の個別学習に役立っている現場を見せていただき、非常に感動と満足を覚えました。」と、印象を語られた。

写真:PCを使う生徒に話を聞く住信AMの佐藤調査役と日野理事長
PCを使う生徒に話を聞く(左から)住信AMの佐藤調査役、日野理事長、鈴木理事長

写真:生徒と話す鈴木理事長
生徒と話す鈴木理事長

 


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