全視情協、及び会員施設・団体にリユースPC215台寄贈

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NPO法人イー・エルダー

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2013年8月6日

このたび、イー・エルダーは富士通様、外国法共同事業法律事務所リンクレーターズ様などからご提供いただいた中古PCを再生し、リユースPCとして215台をNPO法人全国視覚障害者情報提供施設協会(理事長:後藤健市(ごとうけんいち)、本部:大阪市。以下、全視情協と略す)及び、全国の会員施設・団体に寄贈し、点訳・音訳講習会、点訳・音訳図書製作、ボランティアへの貸出、図書館業務などに利活用いただいています。

今回、大阪市西区にある全視情協を訪問し、竹下亘(たけしたわたる)副理事長から事業目的と活動内容の説明、事務局スタッフ正井和子(まさいかずこ)様から、様々なサービス現場のご案内をいただきました。

写真:手で触る絵_点字創始者ルイ・ブライユの肖像画の前で竹下副理事長と正井さん
点字創始者ルイ・ブライユの肖像画(手で触る絵)の前で竹下副理事長と正井さん。

 

全視情協は、現在、98の会員施設・団体で構成されている。
1981年、視覚障害者の自立と社会参加のための情報提供を目標に掲げて設立し、
①点訳・音訳製作やその標準化
②点字・録音図書の蔵書管理と貸出
③インターネットによるサピエ(自宅にいながら、様々な情報を点字・音声データ等で提供する総合ネットワーク)の運営
④点訳や音訳のための図書出版
などの事業を行なっている。

写真:パソコンを活用して点訳作業中 写真:パソコンを活用して録音作業中
左はパソコンを活用して点訳作業中、右は同じく録音作業中。

 

サピエの加盟施設・団体は266、個人利用会員は11千人。
公開されている点字・録音図書(手打ち、アナログ録音を含む)は、60万タイトルに及ぶ(全国の約90の会員施設が保有する点字・録音図書は130万タイトル、重複を含む)。
サピエ上で検索・ダウンロード出来る点字図書は15万タイトル、録音図書は4万タイトル。
個人会員は、サピエに登録されている19万タイトルの図書であれば、自宅から24時間いつでも自由にダウンロード可能である。現在のダウンロードは約80%が録音図書である。
また、サピエに登録されていないアナログ・データも沢山あり、点字本・CD・テープによる貸出も電話一本で受付けており、多くの視覚に障害のある方に無料(送付・返却の郵送料を含め)で利用されている。

写真:点字図書 写真:録音図書
左は点字図書、右は録音図書。

 

寄贈したノート型リユースPC(富士通様提供)は、点訳・音訳講習会、点訳・音訳図書製作、点訳・音訳のためのボランティアへの貸出、来館者の個人指導などに使用されている。
また、デスクトップ型(リンクレーターズ様提供)を導入した点字図書館では、図書館受付・蔵書管理、来館者の閲覧サービス、点字プリンターの管理用などに使用されている。
予算の少ない図書館も多く、寄贈は非常に助かったと感謝の電話をいただいた。

その他寄贈した施設・団体から、中古とは思えないほど綺麗に外装がクリーニングされていて、故障はなく、パフォーマンスも良い。また、予算の少ない施設・団体には何よりの寄贈であるとの報告を沢山いただきました。

中古PCを寄贈していただいた富士通様、リンクレーターズ様からも「社会的に意義のある点訳・音訳施設に寄贈できて、非常に満足。」との感想をいただいた。

 


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