
2007年4月12日
このほど、イー・エルダーが実践してきたNPO経営のノウハウが本になりました。
大川新人編「団塊世代のミッションビジネス」((株)日本地域社会研究所 発行 下図 参照)です。
大川さんは、米国ケース・ウェスターン・リザーブ大学院で非営利組織論を学び修士号を取得され、現在は、多摩大学と明治学院大学の講師をしており、コミュニティビジネスとNPO論を教えています。
イー・エルダーは創設以来、「事業型NPO」を標榜し、非営利団体は単に社会的に意義のある事業を行うだけでは十分でなく、その事業を継続してはじめて社会の期待に応えられると主張してきた。
日本のNPOは30,000団体を超えている。
しかし、ボランティア活動の延長線上で設立された団体が多く、人材、資金、ITなどの経営資源が極端に乏しく、創業者が情熱を失ったり、資金不足におちいり、事業の継続ができなくなったNPOが数多く出てきているのが実情である。
本書は、2006年7月から8月にかけて、多摩市民企画講座において5回の団塊シニア起業講座に講師となった4人のイー・エルダー役員が、これまで実践してきた経営について講義した議事録をもとに分かり易く作られている。
団塊世代に対して、企業で培った経験・技術・知恵などの社会的知的資産(得意技)の活用を促し、事業型NPOを作るか、価値観に共感できるNPOに参画して、社会的問題の解決を図り、雇用の創出やGDPへ貢献する社会の流れを創ることを呼びかけている。
主な内容は、次の通り。
第2章
- 事業型NPOのすすめ
- 事業型NPOの定義、・生命線・事業計画の策定・NPOのマーケティング、など
第4章
- NPOの事務局運営
- 事務局機能・ガバナンス・総会と理事会・組織運営・報酬・契約、など
第5章
- ICTがNPO経営を効率化
- 事業計画におけるITの役割・IT導入計画・ITを機能させるには、など
第6章
- サービスと顧客満足度の向上
- マーケティング活動の評価・サービスの改善活動(QCストーリー)・評価の事例、など
第8章
- 鼎談
- 事業型NPOの先駆的、先導的な役割を果たしている3人による鼎談。
- 団塊世代に、得意技を発揮して、社会的ビジネスで志と生きがいのある仕事で報酬!
