2010年3月4日
平成22年2月23日に通常総会が開催され、新年度役員、21年度事業報告ならび22年度事業計画等が決定されました。概要はつぎの通りです。
目次
1.平成22年度役員の選任(役員の任期は1年)
- 理事長: 鈴木政孝
- 専務理事: 白浜鷹志、久米力
- 理事: 片桐明美、横田満雄、長野祐三、臼倉登貴雄、小原りえ子、武藤正勝
- 監事: 田辺繁友
なお、理事・田中明信は任期満了をもって退任となりました。
2.平成21年度事業報告
組織運営統治(ガバナンス)の一層の強化を図るため、「経営委員会」を中心として、会の経営方針・施策を適時に決定し、効果的な活動の展開を図った。また、本部事業担当、支部長及びプロジェクト・リーダーからなる事業連絡会を年に3回開催し、会の事業展開の課題につき共通理解をして解決を図った。
中核事業の「中古PC再生寄贈」については、厳しい経済不況のため企業からのPC提供が減少し、PCを希望する社会貢献団体へ十分には寄贈できなかった。実績は128団体・12学校に対して973台の寄贈(前年比+9%)となった。事業運営は、独自に企画した「リユースPC寄贈プログラム(Windows
XP搭載)」を中心に行い、寄贈団体の希望条件に応じて「リユースPC寄贈支援プログラム」(マイクロソフト社のソフトウェア提供制度)を併用した。
なお、NHK厚生文化事業団「わかば基金」および三井物産の社会貢献プログラム「リサイクルパソコン贈呈」の運営支援を企画・推進した。さらに、当年4月以降、ICT教育推進プログラム協議会の「リサイクルPC寄贈プログラム」の事務局として、PC受入・再生・寄贈を運営することになった。
一方、マイクロソフト社のWindows OS提供の変化(Windows XPの販売中止など)に対応した注意深い対策が求められる中、Windows
Vistaの中古PCへの搭載テスト、オープンOS Linux採用の予備的な検討を行った。
「Webアクセシビリティ事業」としては、
(1)企業・団体へ働きかけてWebアクセシビリティ助成事業を模索した。
(2)Webアクセシビリティ・ユーザー・テストを行う体制を整え、アクセシビリティ業務の診断・品質確認・修正作業を在宅障害者に提供し、就業支援を図った。
(3)「ウェブアクセシビリティ推進協会」の活動に参加し、NPO設立に向け支援した。
「シニア向け携帯電話講習会」は、ソフトバンクモバイル社の社会貢献部門の支援を受けて、引続き全国展開を行った。
新規事業としてICT安全利用推進事業を立ち上げ、その一環として、(財)マルチメディア振興センター(FMMC)の「e-ネット安心講座」を受託し、希望する小中高等学校の保護者・教職員等を対象に行う体制を整え、具体的に5回開催した。次年度から本格的に展開する。
イー・エルダーは事業型NPOの活動実績が評価され、経済産業省の「ソーシャルビジネス55選」(3月)に選ばれ、大臣表彰を受けた。
1)特定非営利活動に係る事業
◇中古PC再生寄贈事業
- リユースPC寄贈プログラム(XP搭載): 社会貢献団体82 寄贈273台
- リユースPC寄贈支援プログラム: 社会貢献団体 20 寄贈134台
- リサイクルPC寄贈(NHK厚生文化事業団): 19団体 寄贈 51台
- リサイクルPC寄贈(三井物産): 7団体 寄贈130台
- リサイクルPC再生: 教育機関12校 寄贈385台
◇IT講習等支援
- IT講習会主催及び講師支援:55講座 受講者362人
- シニア情報生活アドバイザー養成講座:2講座 16人(更新)
(財)ニューメディア開発協会の認定
◇シニア向け携帯電話講習
- ソフトバンクモバイル社の社会貢献
- 講師養成 1回 6人、シニア向け講習会47回、563人
◇e-ネット安心講座
- マルチメディア振興センターの社会貢献
- 専任講師養成 41人 初年度 5講座 96人
2)その他の事業
◇会員交流会 ・今年度は実施されなかった。
3.平成21年度収支計算書
[収入の部]
- 会費収入
- 33万円
- 寄付金収入
- 2,244万円
- (1)活動支援寄付金
- 0万円
- (2)PC事業引当金寄付金
- 2,022万円
- (3)シニア向け携帯電話講習寄付金
- 222万円
- IT講習等支援
- 50万円
- プロジェクト・その他
- 296万円
- 当期収入合計
- 2,623万円
[支出の部]
- 事業活動委託費
- 2,373万円
- (1)リユースPC寄贈プログラム
- 1,828万円
- (2)IT講習等支援
- 46万円
- (3)Webアクセシビリティ化サービス
- 85万円
- (4)障害者支援
- 66万円
- (5)シニア向け携帯電話講習
- 192万円
- (6)ICT安全利用推進事業
- 156万円
- 「その他の事業」の支援支出
- 0万円
- 一般管理費
- 718万円
- 当期支出合計
- 3,091万円
[収支]
- [当 期 収 支 差 額]
- ▲468万円
- [前 期 収 支 差 額]
- 2,584万円
- [次 期 繰 越 収 支 差 額]
- 2,116万円
- [正 味 財 産 合 計]
- 2,116万円
4.平成22年度事業計画
組織運営統治(ガバナンス)の一層の強化を図るため、「経営委員会」を中心として、会の経営方針・施策を適時に決定し、効果的な活動の展開を図る。また、本部事業担当、支部長及びプロジェクト・リーダーからなる事業連絡会を年に3回開催し、会の事業展開の課題につき共通理解をして解決を図る。
中核事業の「中古PC再生寄贈プログラム」については、長引く経済不況のため企業からのPC提供は前年と同様に厳しいものと見られるが、中古PCの寄贈を希望する団体は引続き多い。事業運営においては、基本的にWindows XP搭載を前提として、必要な条件が整えば、Windows7 を調達して搭載することも検討する。
なお、NHK厚生文化事業団「わかば基金」およびその他企業の「リサイクルパソコン寄贈」の運営支援を企画・推進する。さらに、教育機関へのPC寄贈を目的とするICT教育推進プログラム協議会の「リサイクルPC寄贈プログラム」は、業務委託に従い事務局としてPC受入・再生・寄贈を運営する。
「Webアクセシビリティ事業」としては、企業・団体へ働きかけてWebアクセシビリティ支援事業を開拓し、Webアクセシビリティ・ユーザー・テストを行う体制を整え、アクセシビリティ業務の診断・品質確認・修正作業を在宅障害者に提供し、就業支援を図る。NPOウェブアクセシビリティ推進協会を設立し、その活動に参加する。
「シニア向け携帯電話講習会」は、ソフトバンクモバイル社の社会貢献部門の支援を受けて実施し、本年3月までで終了する。4月以降は、自主運営の講座を新たに企画・推進する。
前年、ICT安全利用推進事業の一環として、(財)マルチメディア振興センター(FMMC)より受託した「e-ネット安心講座」(小中高等学校の保護者・教職員等を対象)は、本年度から本格的に全国展開する。
会員の参加意思の高揚と会員交流の場を広げ、会員の「新事業提案制度」の活用を促す。
創立10周年を記念して、会員交流会を行う。
1)特定非営利活動に係る事業
◇中古PC再生寄贈事業
- リユースPC寄贈プログラム(XP搭載): 社会貢献団体20 寄贈40台
- リユースPC寄贈支援プログラム: 社会貢献団体90 寄贈410台
- リサイクルPC寄贈(NHK厚生文化事業団): 20団体 寄贈 50台
- リサイクルPC再生: 教育機関5校 寄贈100台
◇IT講習等支援
- IT講習会主催及び講師支援: 40講座 受講者320人
- シニア情報生活アドバイザー養成講座: 2講座 受講者20人(更新)
(財)ニューメディア開発協会の認定
◇Webアクセシビリティ事業
- Webアクセシビリティ化の支援サービス(企業等)
- 障害者就業支援
◇シニア向け携帯電話講習
- ソフトバンクモバイル社の社会貢献および自主講座運営
- シニア向け講習会 20回 200人
◇e-ネット安心講座
- マルチメディア振興センターの社会貢献
- 250講座 6000人
2)その他の事業
◇会員交流会 ・創立10周年記念ほか
5.平成22年度収支予算書
[収入の部]
- 会費収入
- 30万円
- 寄付金収入
- 1,746万円
- (1)活動支援寄付金
- 0万円
- (2)PC事業引当金寄付金
- 1,162万円
- (3)シニア向け携帯電話講習寄付金
- 84万円
- (4)ICT安全利用推進事業
- 500万円
- IT講習等支援
- 50万円
- プロジェクト・その他
- 302万円
- 当期収入合計
- 2,128万円
[支出の部]
- 事業活動委託費
- 1,658万円
- (1)リユースPC寄贈プログラム
- 801万円
- (2)IT講習等支援
- 45万円
- (3)Webアクセシビリティ化サービス
- 80万円
- (4)Web障害者就業支援
- 160万円
- (5)シニア向け携帯電話講習
- 72万円
- (6)ICT安全利用推進事業
- 400万円
- (7)その他新規の提案事業
- 100万円
- 「その他の事業」の支援支出
- 10万円
- 一般管理費
- 688万円
- 当期支出合計
- 2,356万円
[収支]
- [当 期 収 支 差 額]
- ▲228万円
- [前 期 収 支 差 額]
- 2,116万円
- [次 期 繰 越 収 支 差 額]
- 1,888万円
- [正 味 財 産 合 計]
- 1,888万円